「北の民は寒さに強い」は少しちがう

概ね合っているが、少しだけ違う場合もある。

10年に一度と言われるほどの大型寒波、対策や心の準備はどうですか。私の住んでいる地域は明日1月24日早朝に-4℃まで下がる予定で、水道管凍結を心配しつつも何もしていない。集合住宅のため……。

大型であるか否かにかかわらず、寒波などで気温が下がってくると「北海道出身ならこれくらい寒くないでしょう」という接待を受けるし、私もまんまと北から目線でイキってしまう。実際、北国出身者のほとんどは、温暖な気候で育った人々よりも寒さに慣れていると思うし、更に私はかなり太っているので大抵の寒さはへっちゃらなのだ。

しかし、寒さに「強い」わけではない、と思う。

上でも書いたが、北国出身者は寒さに慣れている。大抵の場合、雪にも慣れている。しかし、寒いものは寒い。慣れているからといって、感じないわけではない。北海道あるあるとして、「屋内はかなり暖房が効いていて、家の中では半袖でアイスを食べる」というのを聞いたことはあるだろうか。本当に寒さに強ければ、窓を二重にする必要も、屋内をぽかぽかにする必要もないのだ。ちなみに、屋内を暑いくらいにあたためるのはマジ。あとアイス食べるのもマジ。アイスはいつ食べてもおいしい。

そして、外の寒さに慣れている私は、屋内が寒いことに耐性がないため、太平洋側の標準的な造り(主観)の家で冬を過ごすのが本当につらい。毎年マヂ病みする。今年からは首と名のつく部分を温めることを意識して、なんとかやり過ごせそうな気配がしている。

 

ところで、先ほど積雪に気づき、地元で購入したコートとブーツを装備して外に飛び出した。早くも溶け始めていたが、近くにある川の土手には小さな雪だるまが作れる程度の雪が残っており、ほんの少し散歩をしてすぐ帰宅した。

私にとって正しい寒さがやってきた。ここの冬はすぐに通り過ぎてしまうから、今のうちに深呼吸をして、空気を覚えておく。